フィンランドの工業デザインについて紹介した書籍です。主に1980年当時の最新のプロダクトデザインが掲載されています。フィンランドが従来より得意とするファッションからガラス工芸、陶芸、ジュエリー、公共施設の内装に至るまで、実に幅広いジャンルを写真を豊富に使って紹介しています。知的で洗練されたイメージがある現在のフィンランドですが、この本を見ていると、30年前には自分たちの強みを基礎として積み上げていくフィンランドの人々の意志がはっきりと見て取れます。デザイン以外にも、読む人によって様々に得るものが多い本だと思います。