◆ ARABIAの定番「Kilta」には、通常のテーブルウェアとしての幅広いラインナップに加えて、様々な変わり種のアイテムが存在します。
このKilta定番の四角いボウルは籐でできたカゴがつけられています。
深みのあるグリーンのシンプルな角皿と籐かごのナチュラル感がお互いを引き立て合ってよくマッチしています。
陶磁器とガラスやカトラリーといった硬質な素材ばかりのテーブルに籐の様な自然素材のかごがあることで、雰囲気が程よく和らいでお料理を引き立ててくれます。
お馴染みのKiltaもカゴやトレイなどと組み合わされたタイプは特殊で、作られた数も少ないため入手は非常に難しいものです。
数多いKaj Franckの作品の中で私達にとっていちばん身近なシリーズはこの「KILTA」だと思います。
初めて手にした北欧デザインが現行版の「Teema」だったりと、彼の代名詞的シリーズとして今尚世界中で愛されています。
モデルとしてはシフトしましたが、そのデザインは新鮮さを失わず今なお輝きつづけています。
KILTAとTeemaは同じように見えて、実は異なる部分がいくつかあります。
まず、器自体の厚みがKILTAのほうが薄く、キリッとした緊張感の一味を加えています。
そして、もっとも異なっているのは「KILTA Glaze」と呼ばれているふわりと発色する独特の釉薬です。
ARABIAの一時代を築いた立役者といえるこの釉薬は、Kaj Franckの作品にとどまらず、ウラ・プロコッペやカリーナ・アホらの作品を彩っていました。
「ARABIAの色」といっても過言ではないであろうKILTA Grazeをまとえなかったことが、リ・プロダクションTEEMAが「KILTA」と呼ばれなかった理由なのでは?と想像したりしています。
DESCRIPTION
Design: Kaj Franck 1948
Brand: ARABIA
Color: Green
condition: Very good vintage condition<