北欧の陶器ファン待望の書籍が刊行されました。その名も「20世紀以降のスウェーデンの陶器」
書名のとおり１900年以降のスウェーデンの陶芸作品をサインや刻印の詳細な情報と共にインデックス化して整理した素晴らしい一冊です。この本の凄いところは写真で作者のサインを見れることで、実際の作品を確認する際にイメージがつかみやすくなります。よくぞここまで情報を集めたものだと感心してしまいました。
何気なくめくっているだけでも次々に現れるトピックの数々につい時間が過ぎるのを忘れてしまいます。文章はスウェーデン語ですが、写真も多く使われていて、単語も決まり文句が多いので、慣れると必要な情報は得ることができてきます。
非常に踏み込んだ内容ですが、その分、興味のある方には一生手放せないものになるはず。こんな専門書は恐らく重版されないと思われます。入手可能なうちに是非。