デンマーク語のタイトルはずばり「Stone Ware」の意味で、幅広い同社の製品のなかでも特にストーンウェア作品に絞り込んで、実に深く掘り下げた内容となっています。
同社でストーンウェア作品を手掛けた作家たちを作品と共に解説されていますが、中でもAxel SaltoとNils Thorssonについては特にページを割いて詳しく書かれています。
掲載されている作品の写真はスタジオ撮影された美しもので、作品集としても十分に楽しめる内容となっています。
後半部分では、作品に使われている釉薬の種類ごとの解説となり、釉薬の化学式まで記載されるほど踏み込んだ内容となります。
作品に刻印される番号のリストやペインターのサインのリストもつけられていて、同社のストーンウェア作品の理解に大いに役立ちます。
500ページに迫る大著で、著者の意気込みと長年の研究の成果が込められた、この本もまた作品といえる1冊です。