他のどこにも似ていない個性的な作品を数多く世に送り出してきた孤高のガラスメーカーRiihimakiを紹介する展示会がフィンランドガラスミュージアムで遂に開催されました。 開催地となったのは、首都ヘルシンキから少し離れたRiihimaki。そう、この地名を社名としていた同社のあった町です。
この書籍は展示会の開催に合わせ出版され、展示会の内容をじつによく記録しています。 日用雑貨向けのガラス瓶などを製造していた創業当時から、同社の歴史を実際の品物と共に説明されていて嬉しいかぎりです。 特に重要なモダンデザイン期については詳しく説明されており、Helena Tynell、 Nanny Still、Tamara Aladinら、同社の躍進を支えたデザイナー達の作品をスタジオ撮影された美しい写真を中心に多数紹介されています。
Riihimakiガラス作品のファンにとっては必修なのはいうまでもありませんが、ガラス工芸の作品集として多くの方々に見ていただきたい充実した内容となっています。