フィンランドの世界的デザイナーKaj Franckの代表作Kiltaシリーズのティーポットです。めったに出会えない珍しいサイズで、しかも白ですので掘り出し物といえそうです。
数多いKaj Franckの作品の中で私達にとっていちばん身近なシリーズはこの「KILTA」だと思います。
初めて手にした北欧デザインが現行版の「Teema」だったりと、彼の代名詞的シリーズとして今尚世界中で愛されています。
モデルとしてはシフトしましたが、そのデザインは新鮮さを失わず今なお輝きつづけています。
KILTAとTeemaは同じように見えて、実は異なる部分がいくつかあります。
まず、器自体の厚みがKILTAのほうが薄く、キリッとした緊張感の一味を加えています。
そして、もっとも異なっているのは「KILTA Glaze」と呼ばれているふわりと発色する独特の釉薬です。
ARABIA, Finlandの一時代を築いた立役者といえるこの釉薬は、Kaj Franckの作品にとどまらず、ウラ・プロコッペやカリーナ・アホらの作品を彩っていました。
「ARABIA, Finlandの色」といっても過言ではないであろうKILTA Grazeをまとえなかったことが、リ・プロダクションTEEMAが「KILTA」と呼ばれなかった理由なのでは?と想像したりしています。
Design: Kaj Franck, 1948
Brand: ARABIA, Finland
Color: White
size:12×15.5×H12.5 cm
condition: Good Vintage